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■【障がい者(障害者)のための就職・転職ノウハウ】

第9回「下肢障害の方の就職」

今回より、障害の部位や内容ごとに、就職活動の具体例から実際に就業されている方々のお話まで、その障害ならではのエピソードや事例を交えながら、人材紹介エージェントの立場から見て「なるほど、こんなことや考え方があるんだ!」と思ったことをお伝えします。
もしかしたら障害のある方々にとっては当たり前のことだったり、逆に「そんなことはとてもレアなケースで滅多にないよ!」と思われる場合もあるかもしれませんが、ご意見や情報のご提供などがありましたら、ぜひお聞かせいただきたいと思います。皆さまの声も含めて、できるだけ情報の公開・共有を行ない、一人でも多くの方に「なるほど!」と思っていただければ幸いです。

車いすでの通勤・就業環境

最初は下肢障害の方の就職について。
在宅勤務の場合は別の機会にお話をすることにして、今回は職場まで通勤をする下肢障害のケースをお話します。

まず、車いすをご使用の場合、職場(会社)が車いすに対応しているところが少ないことで就職機会が大きく減少している現実があります。比較的求人の多い首都圏でも、例えば六本木ヒルズのように都心の新しいビルなら入り口(駐車場)から通路、トイレ、エレベーターなどバリアフリーになっていることが多いのですが、オフィス内環境については、車いすを使用するには厳しい部分があったりします。

都心の古いビルは、入り口に段差や階段があることが多く、車いすで上り下りや行き来するのが難しいのが現実です。しかも、車通勤を希望するとなると、通勤時の渋滞と駐車場の問題(スペースの確保+駐車料金)があることで、都心での車いす・車通勤は超難関と言ってよいでしょう。

車いすイメージ2やはり、車いすで働く環境が整っているところは、一般社員の方でも車通勤が多い会社(大きな駐車場を確保している会社)になります。そうなると、郊外の会社や工場などが条件的にはマッチする訳ですが、工場などでは事務職より製造関連職の方が多いので、職種的に選択範囲が狭まり不利です。必ずしも、車いす=デスクワークではないと思いますが、郊外の工場などでのデスクワークで職種を考えてみると、事務や設計(CAD)、研究開発などがメインではないでしょうか?

ところで、企業人事の方からよく聞く言葉が「当社はバリアフリーではないので…」です。確かに段差があったり、車いすで入れる広さのトイレがないという環境の会社は多いです。でも、車いすを使用したことがある方はご存知かと思いますが、車いすというのは少しぐらいの段差は乗り越えられます。 実際、狭いトイレもドアの外に車いすを置いて、腕力で便座に移動するという方もいらっしゃいました。

上の事例からもわかるとおり、企業側が考える「バリアフリー環境」と、実際に車いすを使用している側が考える「バリアフリー環境」とは、違いがあると言えます。そういった双方間の認識のギャップを埋め、お互い少しずつ歩み寄り条件を緩和させることにより、雇用、就業共に選択肢や可能性の幅が広がります。そういった「ギャップを埋める」お手伝いをするのが、我々人材紹介会社の役割でもあります。


障害者に対する企業側の配慮

車いすは使わないが杖を使用される方、義足や補助具を装着される方、何も使用しないが歩行や段差の昇降がスムーズにできない方の就職はどうでしょうか?このケースでは多くの方々が、通勤ラッシュを避けることを希望されます。具体的には、ラッシュアワーから外れた時間に通勤をする、混雑する路線や乗換駅を避ける、自家用車での通勤を希望される等です。

では、それらに対する企業側の対応はどうでしょうか?
通勤(勤務)時間の配慮は比較的多くの企業が対応可能です。実際、求人票にもその旨を記載している会社は多いです。もともとの採用条件に無くても、相談すれば多くの企業が配慮を検討してくれるケースも多々あります。
しかし、なかには時間配慮の対応が不可能な企業があることも事実です。

「障害のある方への配慮として、一番簡単にできそうな時間の配慮ができないなんて!」
と思うのはちょっと待ってください!その前に、ここでひとつある事例をご紹介したいと思います。

障害者採用や雇用の経験が豊富で、(特例子会社ではなく)普通の部署に健常者と一緒に障害のある社員を配属している会社で、こんなことがあったそうです。

その会社は派遣社員も多数採用していました。派遣社員は基本的には正社員とほぼ同様の業務を担当しています。そういった「派遣社員」と「正社員」、そして障害のある「契約社員」…といった3種類の雇用形態の社員が、ある部署では混在して在籍していました。
会社の定時は9時~18時なのですが、障害のある方はラッシュアワーを避けるために10時~17時の勤務時間でした。人事部と部署の管理職は、採用面接でその方の事情を詳しく聞いた結果、時間配慮をすることにしたのですが、派遣社員の方々には、時間配慮のことや障害についての説明がされていませんでした。

派遣社員の方にしてみれば、新しく入社してきた契約社員は、朝ゆっくり来て夕方は早く帰る…なぜなの?ということになり、派遣社員と障害のある契約社員さんのコミュニケーションが悪くなった上に、職場全体の雰囲気も悪化したそうです。

派遣社員の方々に、会社側から事前に事情をきちんと説明しておけば、このような問題は起きなかったのでしょうが、様々な人が働いている「会社」というところでは、なかなか理屈通りにはいかないこともあります。
先に述べた「障害のある方でも特別な配慮は原則できないという会社」がある背景の一つには、こういった問題発生を避けたい…という企業側の意向もあるのです。


物理的な環境整備

最後に、下肢障害の方々にとって手すりの増設や段差、階段の解消はとても助かることですよね。働いている職場環境や通勤経路において「ここに手すりがあれば助かるのだが…」「この段差がスロープになれば…」などとお悩みのことがあれば、まずは会社の人事に相談・提案してみてください。障害のある社員を雇用している企業には、一定の条件をクリアすれば様々な助成金が国から支給されます。手すりやスロープなどの設置費用は助成される最たるケースなのです。もし、人事の方が助成金のことに詳しくないようでしたら…。
http://www.jeed.or.jp/disability/employer/employer01.html
こちらのサイトを参照されるとよろしいかと思います。それでもわからないという場合は、私どもに連絡ください。状況をお伺いした上で、どこへ問い合わせれば良いか?を調べて、ご連絡を差し上げます。

次回、第10回は「内部障害 ~腎臓機能障害~」です。人工透析のためクリニックへ通院をしながら働く方の体験談だけでなく、一見したところ障害がわからないけど、(腎臓を中心に)身体の中に障害がある方々の就職や就業についてお話します。


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