■ 【障がい者（障害者）就職･採用･転職コラム】
5月の首都圏・障害者求人・月間合計数は、昨年とほぼ同じ1,838件だが、この状況はジリ貧か？
ハローワークインターネットサービスに登録された首都圏の障害者求人は、4月の月間合計数が2,348件だったところ、5月の月間合計数は1,838件に減少しました。
昨年（2024年）の4月は2,013件で5月は1,811件だったことを振り返るならば、4月はちょっとしたピークになるけど5月は減少する傾向が同じで実数も似たような感じであることから、6月は昨年と同じ傾向であれば、更に月間合計数は減少して1,600件前後になるかもしれません。
では、月初の突出件数を確認すると、昨年（2024年）の6月月初は280件でしたが、今年（2025年）は346件と増えているので、昨年よりは6月の月間合計数が減らない可能性もありますが、2023年の6月・月初の突出件数が381件だった時の月間合計数は1,602件で、2024年の6月・月間合計数も同じ1,602件だったので、月初・突出件数が多いからと言って月間数も増えるとは限らないようです。
いずれにしても、2024年10月の首都圏・月間合計数：2,745件をピークとして、月間合計数はジリジリと右肩下がりの傾向にあり、フルタイム求人よりパート求人が増える傾向は相変わらずです。参考までに、ハローワークインターネットサービス（https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html）でパート求人を検索した時は、詳細検索条件で時給を入力することができます。（フルタイム求人を検索した時は、詳細検索条件で月給が入力できます）
6/8(日)時点で、勤務場所：東京の障害者・パート求人は 1,314件あります。ちなみに、詳細検索条件の時給の欄に1,163円（東京の最低賃金）を入れると 1,314件と全件と同じ件数が出ます。そして時給の欄に1,164円と入力すると 988件という数字が出ます。つまり、1,314件－988件＝326件のパート求人は、求人票の時給欄が下限：1,163円～上限：1,163円となっている訳です。
東京のパート求人・全1,314件の中の326件（24.8%）＝1/4は最低賃金から1円でも多く給与を支払う気が無い求人です。フルタイムで働けない障害者のために、という名目でパート求人が用意され、簡単な仕事・作業しかできない障害者には最低賃金は法律どおり支払うというパターン（意図）は、法律で障害者の雇用が義務化されているから最低の義務だけは果たすという意図と重なる気がします。
経験スキルを活かして、責任ある仕事に就きたい障害者は、もはや一般・健常者向けの中途求人から、希望する業務が明示されている求人を選んで、「その仕事をしたいです！で、障害者手帳もあるので雇用ポイントでも貢献できます。代わりに求める配慮は…」と、ポジションや業務が明確に記載されている求人の中から応募先を選んで、障害に関する交渉は別途行う方が良い時代になったと思います。
一般・健常者向けの求人に「障害者なのですが…」と応募しても、企業は「これは障害者向け求人では無いので応募不可です」などと拒否することが多いので、「この求人が求める～～業務経験、～～スキルがあり即戦力で稼働できます」を先に理解してもらってから障害者手帳を開示して働く交渉をする必要があります。簡単な交渉ではありませんが、実力勝負を企業に求めるだけの経験・スキル・実績がある人は、アンプティパ・大畑が貴方に代わって人事へ交渉します。
スキルアップもキャリアアップも無い障害者求人の中から、妥協して応募先を選びたく無い人は、一緒に企業人事と闘いましょう！！
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