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■ 【障がい者（障害者）就職･採用･転職コラム】

障害者の紹介サービスに限らず、一般・健常者が利用する紹介サービス・転職サービスの多くは、個人の求職者に対して様々なメディアを通じて「転職を支援します」「キャリアアップをサポートします」などのセールストークで登録を呼びかけ、転職成功者の事例として「年収が100万円UP」と好事例を掲載し、多数の個人からの登録＝個人情報の提供を受け付けています。障害者・転職サービスの大手WEBサイトのdodaチャレンジや、＠GPだと新規登録者数が毎月1,000名を超えており、一般・健常者の転職サイトだと大手のリクナビnextやdoda、マイナビあたりは新規登録者が毎月1万人を超える規模で登録者を集めています。そして、「これだけ多数の登録者がいるから、御社の希望する優秀な人材を直ぐに紹介します」というPRで、多くの求人企業から様々な求人票を受注しています。

つまり、大量の登録者と大量の求人票をマッチングさせるビジネスモデルがリクナビやdodaの行っている紹介ビジネスであり、障害者も健常者も同じ理屈でビジネスが展開されています。そして先日も少し触れましたがエージェントは、採用が決定した求人企業から紹介手数料を得るので、紹介手数料が多くなる＝初年度理論年収が高い金額になる求人を優先して決める動きをします。

逆に言うと、高い年収を稼ぐことが出来ない人や、すぐに内定が取れそうに無い人に対しては、求人を紹介しないことが多発しています。住所・氏名・生年月日などの個人情報を細々とWEBの登録画面で入力し、履歴書・職務経歴書のファイルもWEBに登録したにも関らず、何も紹介されない場合は、その人よりも他の登録者にサービスした方が手数料が稼げるとエージェントが判断したからです。

障害者・転職サービスの大手WEBサイトを運用するdodaチャレンジや＠GPの場合、毎月1,000名を超える新規登録者の中で、多くても200名弱にしか登録面談ができていない状況です。登録面談を行う社員の人数が限られるので物理的に全ての登録者に対して面談を行うことが出来ない理由もありますが、手数料が稼げそうに無い人に手間を掛けられない＝利益が出そうな登録者を優先するビジネスモデルの宿命でもあります。

そして全登録者の2割弱の人に面談をして転職支援を行う代わりに、8割以上の登録者には求人紹介など転職支援サービスが提供されないとなると、当然、「なぜ求人を紹介しないのか？」と多くのクレームを頂くことが日常的に発生します。私がdodaでサラリーマンをしていた時、年齢・経験ともにベテランのコンサルタントとしてクレームを頂いたお客様の対応を行うことが多々ありました。

クレームを発信して下さるお客様は、どちらかと言えば少数派で、求人紹介や転職支援が提供されない多くのお客様は無言のまま、でもきっと人材大手のサービスに失望や嫌悪のお気持ちを持たれたまま離れて行かれたことと思います。その方々に、微力ではありますが、プロの支援サービスを提供したいと思ってdodaを退職してアンプティパを起業した訳ですが、弊社の説明はちょっと置いて、大手人材ビジネスの概要を続けます。

この数年は、ビズリーチなどのように求職者がWEBに個人情報を登録したら求人企業の方からスカウトメールが届くというスカウト型のサービスも台頭しており、従来のタイプ＝求人票をWEBに掲載して登録者を募るタイプとは、一見違うサービスも展開されているように見える人材業界ですが、どっちも基本は同じです。つまり、求人企業が採用したいと思える人＝直ぐに内定が取れそうな人＝高い年収を稼ぐことが出来そうな人を優先して支援するサービスに変わり無いからです。

年齢が高くても、転職回数が多くても、ブランクが長くても、過去の経験スキルを再確認すれば企業へPRできる人は多数います。就業経験が少なくても、あるいは働いたことが無くても、年齢が若いならば「若さ」は大きなPRポイントです。経験スキルが少なく年齢も高いならば、働きたい！という強い意欲や貴方のお人柄をPRすれば評価する会社があるかもしれません。

大手人材ビジネスで嫌な思いをされた方、もし良ければアンプティパ・大畑に声を掛けて下さい。なぜ大手エージェントの対応が良くなかったのか、その理由が分かるかもしれません。そして、そんな理由よりももっと大事な、転職活動のリセットをお手伝い出来ると思います。