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■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】

専門性の高い職種に勤務していたAさん
働き始めてから自分が周囲より仕事が上手く出来ないことに気付き、自分なりに必死に努力したにも関わらず 上司からの評価はよくならず、体調を崩し休職をして復職することなく退職。社会人経験を経てからASDと診断され、マルチタスクが苦手な原因が分かったそうです。

精神障害者保健福祉手帳を取得したので、手帳をクローズで一般中途の求人と手帳を開示し苦手なマルチタスクへの配慮を申告して障害者求人の両方に応募をしたところ、一般採用も障害者採用もどちらからも正社員として設計部門に配属する内定が出たそうです。そこで、障害への配慮について、障害者求人と一般中途求人の月給年収の差、将来について不安が出てきたとのことです。Aさんの悩み・懸念は、大畑も同感です。

企業にとっては希少性が高い学歴・経歴は一般中途採用でも企業にとっては ぜひ採用したいと思う高付加価値があります。それが障害者雇用であっても同様であり一般中途よりも更に希少性が高いゆえに、そもそも障害者求人の中に専門性の高い分野の求人票がほぼ無い=企業側が専門性の高い分野での採用が困難と思っている現状があります。

それでも最初から正社員として雇用するのか、最初は契約社員としてスタートするのか、その区別の理由が職種にある(専門職は正社員で事務職は契約社員)というなら、職種への差別を感じ納得できる理由は見出せません。

雇用形態の違い=契約社員(有期雇用)と正社員(無期雇用)に分ける理由・区分定義を企業側が誰にも分るように開示してない故に色んな不安が湧いてくるのも理解できます。「契約社員だから担当する案件は正社員より少なく、その分給与も低い」と言われるなら納得できるけれど、「障害者雇用だけれど、最初から正社員で採用します」と言われると本当に配慮があるのか?と不安なってしまうというような…

もっとも、障害者採用&雇用はコンプライアンスのため=法定雇用率を達成し違法状態では無いとするためと言っている会社は、障害を持つ人財を採用し雇用し続けることの意義は数字(雇用率)の達成以外に無い訳で、採用方針とか育成プラン、キャリアパスなど考えて無いことが多い気がします。たまたま希少性の高い設計職を希望する障害者・経験者が来たから「じゃ、この人は正社員」と言っているだけかもしれません。

障害者雇用に慣れている、様々な障害者を雇用しており十分な経験がある等と言う会社ほど、もしかしたら障害者を数字として見ているのかもしれません。マイナス2になったのでプラス2になるまで採用をしますが、プラス3とか4になる増員はしません等と会社説明会で言う人事の人がいたと聞いたことが有るのですが、正にその会社の障害者採用ポリシーなのでしょう。アンプティパ・大畑としては、こんな会社と取引はしたく無いし、お勧めもしません。

アンプティパのサポートで転職する方々のおひとりおひとりが 障害への理解、配慮によって安心して働くことができ、持てるスキルを活かせるような転職になるよう全力でお手伝いしたいと思います。


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