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■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】

首都圏の障害者求人・月間合計数は、7月の1,894件がピークで8月は1,826件、9月は1,726件と2カ月連続で減少しています。就業場所が東京の求人は7月:825件、8月:817件、9月:801件と僅かな減少ですが、神奈川の求人は8月:410件から9月:322件と88件減少し、埼玉も8月:365件から9月:255件と110件も減少しています。ただ、千葉の求人は8月:234件から9月:348件と114件の大幅増加となっています。

2022年の9月・月間合計数は1,596件で、2021年の9月・月間合計数は1,717件なので、1年前・2年前のどちらよりも増加しているとは言え、1年前・2年前はどちらも8月から10月にかけて毎月増加しているところが、2023年は7月から毎月減少していることが気になります。10月の月間合計数が回復するなら良いのですが、現状を見る限り求人数が全体的に減少している訳で、法定雇用率がUPする約半年前だから前倒しの採用増加が見込める時期に差し掛かっているハズですが、まったく期待外れです。

 

 

1つだけ良いと思えるのは、9月の求人合計数の中のフルタイム比率が、2023年1月以降で最も高い46.7%だったことです。今年に入って4月のフルタイム比率:40.3%を底にジリジリとフルタイム求人の比率が増え続けています。とは言え2022年の9月はフルタイム比率が51.3%で、2021年の9月は48.5%だったことと、2022年・2021年ともに10月はフルタイム比率が大幅に下がっていることを考えると楽観的になることは無理な状況です。

 

 

全体的に求人が減っている状況で、10月の月初・突出求人件数はどうなっているか?というと、この10月月初の首都圏の数字は412件で、2022年の10月月初:468件より56件減少しています。

 

 

就業場所:東京だけの月初の件数を確認すると、この10月は182件で昨年(2022年)は233件でした。つまり前年比51件の減少ということは、首都圏全体の減少(上記・56件)は東京の減少とほぼ同じということです。

 

 

2023年の春にコロナ禍が終わり、2024年4月から障害者法定雇用率がUPする半年前になり、障害者求人は必ず増えると予想していたにも関わらず9月の合計求人数や、10月の月初・突出件数は予想を裏切る結果となっています。原因は幾つか考えられますが、シンプルに言うなら「採用を慎重にしている企業心理=景気の先行きが厳しいと企業が考えている」だと思います。

ただ景気とは関係なく、障害者法定雇用率のUPは障害者採用&雇用を増加させる=求人数が増えることなので、前倒し採用は予想以上に少ないようですが、この年末年始や来年春・年度末前後は求人が増えると思います。できればパート求人ばかり増える偏った状態ではなく、フルタイム求人も増えて欲しいものです。

 


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