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■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】

ハローワークに登録される首都圏の障害者求人は、昨年(2022年)に比べると増加傾向にあります。毎年5月は減少し6月には回復しますが、1都3県の総数では6月の月間総数は昨年より少し少ないものの、東京だけでみると昨年の6月:706件に対して今年の6月は735件に増加しています。

 

 

東京の月初の突出数を見ると、4月・5月・6月・7月いずれも昨年より増加しています。

 

 

1都3県の月初の突出数を昨年と比較してみると、6月は昨年(424件)の方が今年(381件)より多かったのですが、7月は昨年(357件)に対して今年(430件)は増加しており、今年の5月以降は右肩上がりに増えています。

 

 

このように昨年と比較して、首都圏の障害者求人が増加傾向にあることは嬉しいことです。しかしコロナ禍の前は、東京の障害者求人はフルタイム求人の方がパート求人よりも多く、事務系求人の方が作業系よりも多かったのですが、コロナ禍で全体的に求人件数が減少した際に東京のフルタイム・事務系求人も大きく減少しました。ちなみに、埼玉・千葉・神奈川の求人はコロナ前からフルタイムよりもパートの方が多く、事務系よりも作業系が多い状態でした。そして、コロナ禍を経て徐々に求人数が回復する中で、東京でもパート求人が増加傾向にあり6月の月間求人数の約6割がパート求人でした。

 

 

この先、ハローワークの障害者求人に関しては景気が回復してもパート求人が増加し続ける可能性があると推測します。理由としては、障害者法定雇用率の上昇が先々まで決まっているので景気回復の有無に関係なく企業は障害者雇用を増やす必要がありますが、まだ景気が回復してない現時点でも小売・物流・介護・ITなどの業界で人手不足が顕著であり、フルタイムで働くことが出来ない人にパートタイムでも良いので働いて欲しいと人手を少しでも増やすためにパート求人を出している訳で、景気が回復したら更に人手が不足することになります。そのような状況で、障害を持つ人を採用したいと思うならば、フルタイム求人も増えるとは思いますが、働くことに未だ自信が無い就職準備中の障害者に対しても「短時間からのスタートで良いので働いてみませんか?」と声を掛けて採用対象者を拡大しないと法定雇用数が確保できない中小企業が、ハローワークにパート求人を出し続けると予想するからです。

 

全体的に求人数が増えることに間違いは無いので、一人ひとりの求人の選択肢も増える訳で、ハローワークに出ている求人に限らず、登録して下さった障害を持つ求職者のご自宅近くにある会社の潜在的な採用ニーズの発掘も含めて、アンプティパは個々のお客様のご希望にお応えして参ります。

 


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