■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】
20代の方と転職についてお話しするとき、時折ライフプランニングについてもアドバイスすることがあるので今日は「将来をどう考えるか?」について書きたいと思います。
例えば結婚を考えている20代半ばであれば、そのタイミングで年収を意識されることがあると思います。20代であれば「若い人ならドンドン採用します!」という企業への転職は難しくないかもしれません。「大量増員!」や「急募」などの文字が求人票に記載されている会社への応募は比較的簡単に内定が取れる可能性が高いですが、多くの人を採用の陰には退職する人も多いという現実もあります。安心して長く働き続けることが出来ないリスクも高いので、そのような求人に注意する必要があります。
このようなときは試しに20年から30年先の人生設計をシュミレーションしてみるという経験が考えを整理するのに役立つかと思います。
結婚した後に子供を作るのか?子供が生まれるとしたら何年後ぐらいなのか?そして、子供の成長と共に必要となる学費や生活費、住む家などのコストを考える必要があります。
学費や生活費など世間一般の経費については、公益財団法人・生命保険文化センターのWEBサイト:「ひと目でわかる生活設計情報」が参考になります。
仮の話として25歳のAさんの人生設計を作ってみました。
1年以内に結婚し、Aさんは今の会社を辞めて昇給昇格のある会社へ転職する。
2年後に出産するのでパートナーさんの収入は減少。
子供が3歳になったらパートナーさんは時短勤務で復職。
子供は公立の小中高校を経て私立大学に自宅から通学。
住居はずっと賃貸だが子供の成長に合わせて広い部屋に移ったり子供が自立したら狭い部屋に移る
…などを想定し、Aさんが60歳になるまでの35年後までを表にしてみました。
「とりあえず今の会社を辞めてもっと待遇条件の良い会社へ転職したい」という希望で転職活動を考えたとき、障害に関する配慮があまり必要ない方の場合には手帳をクローズにして、待遇条件は良い健常者・一般中途の求人に応募する選択肢も出てきます。それに関しては長期的にクローズで働き続けることに不安がないか、よく考える必要があるでしょう。
長い目でライフプランを考えてみると、お若い方であれば次の転職の年齢を想定することで、それまでに専門性の高い仕事で経験スキルを身に付ける、具体的な目標を持つこともできます。
あくまで仮の話しですが、順調に転職して昇給・昇格できても、儘ならないことは起こるものです。病気・ケガ・事故などで思わぬ出費が発生したり、50歳以降になると親の介護の問題が急に出てくることも想定されます。
将来に何が起きるかは誰にもわかりません。それを悲観的になる必要もありませんし、逆に楽観的になってもその通りになるとも限りません。
ただ、「こんな人生だったら、私は(家族は)幸せだ!」という自分が希望する将来の夢を具体的に描いて、それに向かって進む努力をコツコツ続けること
は大事です。そして、将来の夢を具体的にするために20年、30年、40年先までに自分がどうなりたいのか?それを描き、数字にしてみることも、色々な計画の立て方の中の1つとしてアリだと思うので ぜひ参考にして下さい。
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