■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】
昨年(2021年)9月・1カ月間に、1都3県(首都圏)で新規登録された障害者求人の合計は1,717件で、今年の9月は1,596件と昨年よりやや少ない合計値でした。様々な経済活動の自粛があった2021年と比べて、ほぼ経済活動の自粛要請が無い2022年は6月以降の求人件数が昨年より大幅に増えていたところ、9月に入ってややブレーキが掛かったような状況です。
しかし、首都圏・月初のピーク数を昨年と比べると、2021年9月:390件・10月:445件に対して、2022年9月:471件・10月:468件と増加しています。
もう少し日々の求人動向を、1都3県・合計の約半数を占める就業場所:東京について詳しく見ると、2021年9月月初のピークは、合計178件=フルタイム:97件+パート:81で、2021年10月ピークは、合計228件=フルタイム:129件+パート:99件だったところが、2022年9月ピークは、合計209件=フルタイム:115件+パート:94件で、2022年10月ピークは、合計233件=フルタイム:88件+パート:145件です。
月初のピークだけを見ても正確な比較にならないため、就業場所:東京の求人で2021年の9月と10月それぞれの月間の求人件数と、2022年の9月・月間と10月は10/1~10/7(金)までの合計数を、フルタイムとパートで比較してみました。
・2021年 9月合計812件=フルタイム:394件(49%)+パート:418件(51%)、10月合計932件=フルタイム:409件(44%)+パート:532件(56%)
・2022年 9月合計747件=フルタイム:383件(51%)+パート:364件(49%)、10月1日~7日の合計446件=フルタイム:168件(38%)+パート:278件(62%)
9月に関しては、2021年も2022年もフルタイム/パートタイムそれぞれ5:5で差はありません。しかし、昨年の10月はパート求人が56%のところ、今年は10/1~7の第1週だけの合計ですが62%がパート求人で、大幅にパート求人が増えています。
円安による輸入価格の上昇と連動する原材料費の高騰などで景気回復が遅れていますが、10月からコロナ対策の入国制限が全面解除になり外国人旅行客の増加などが期待されるため、飲食店や観光・宿泊業界の求人が大幅に増えることがデータにも反映されているようです。販売・接客系のパート求人を希望する方々には朗報ですが、フルタイム・デスクワークを希望する人には、まだまだ厳しい状況が続く見込みです。
これから年末・年度末に向かって、どんな職種・業界の求人が伸びるのか?
来年の障害者法定雇用率の上昇に伴う障害者求人の動向は?
法定雇用未達成企業へのハローワーク注意・指導に伴う数合わせを行う求人企業はどんな会社か?
皆さんがお持ちの情報と、弊社の情報をぶつけてみて、ブレーンストーミングを行うと、面白い分析が出来るかもしれませんね。ご意見などございましたら、弊社・アンプティパ・大畑へご連絡下さい。
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4月1日以降・2021年度もアンプティパ(小さな一歩)は、コロナ禍で厳しい状況であっても動き続ける人、どんなに小さな一歩でも良いので進み続ける人と共に活動します。引き続き、宜しくお願い申し上げます。4月1日以降のフルタイム:パートの比率は、千葉=18:82、埼玉=20:80、神奈川=28:72、東京=46:54となっており、千葉・埼玉・神奈川でフルタイム求人を探すことは困難な状況が続いています。その上、東京においても徐々にフルタイム求人が減少している傾向が見えることは、人件費の低い求人で障害者雇用を確保する企業のコスト意識があるように思えます。
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