■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】
10月の月間新規登録件数の首都圏の合計数は、過去最高の1,888件でしたが、11月は1,260件と628件の大幅減少となりました。東京(350件)、神奈川(153件)で約500件の減少が響いています。理由は幾つか想定できるのですが、12月の月間件数を見た方が正しい判断ができそうなので、現時点では求人の増加傾向にブレーキが掛かったという状況報告に止めておきます。
ちなみに毎月・月初の突出に関しては、12月1日の1都3県・新規登録件数の合計は382件と、11月1日の258件よりも大幅に増えており、10/1の445件には及ばないものの、9/1の390件に近い件数となっています。ただ、東京だけの新規登録件数を見てみると、12/1はフルタイム92件、パート57件、合計149件と11/1の合計117件よりは増えていますが、9/1より減少しています。
では、11月1日~12月3日の約1ヵ月の期間で、新規求人を多数登録した企業を抽出したところ、19件の求人票が登録されている日清医療食品株式会社がTOPで、その次に求人票が多かったのがサ株式会社カイ引越センター18件、株式会社アウトソーシングビジネスサービス15件でした。
同様に、11月1日~12月3日の約1ヵ月の期間に新規登録された求人票の中で、1件の求人票に10名以上の採用人数が記載されている大量採用を行う予定の企業を抽出したところ、15名採用の求人票が3件で合計45名採用のアデコ株式会社、そして4件の求人票でやはり45名採用の株式会社りそな銀行をTOPに、1件で20名採用の求人票を出している防衛省や、2件で20名採用のアクセンチュア株式会社など、通年でよく見かける会社名が並んでいます。
よく見かける求人企業が、11月に新規登録しているけど、月間の合計数では10月よりも11月は大きく減少したということは、1社で1名もしくは2名採用を行う知名度の無い会社が11月は減少していると考えても良いかもしれません。それが意味するところは、ハローワークが法定雇用未達成企業へ行う注意指導が、大幅マイナスの企業には継続されているけど、未達成度合いが少ない企業への指導が止まっている可能性が最も考えられるところですが、前述の通り、12月の求人件数の動向も見たうえで判断をしたいと思います。
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