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■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】

【外資系企業の明暗】

今回は久しぶりに面談した方のお話です。 彼はコロナ禍以前にアンプティパに登録していただいていて、その当時は「初めてのお子様ができるので、その前に現在の外資系企業よりも長期的に安定して働ける会社があれば転職したい」とのことで日系企業を中心に幾つか応募して内定を頂いた会社がありましたが、結果的には転職を中止して勤務先で頑張る選択をされました。

あれから約2年が経過し、無事にお子様も生まれて奥様と3人での生活リズムも整ったそうですが、コロナの影響で勤務先の外資系企業・米国本社の先行きに不安を感じることがあり、再びご相談をいただきました。「コロナ禍ですが、前回同様に長期的に安定・安心して働き続けることができる会社に転職する活動を始めたい」と思われたそうです。

現在の勤務先は、障害者手帳を開示して雇用されているけれど障害の有無に関係なく仕事内容に応じた給与が支払われる会社で、広報チームの一員として主にIR(Investor Relations)を担当して年収は約600万円です。5年前に入社した際の雇用形態は契約社員で人事総務チームの配属でしたが、3年目に正社員に登用され4年目に人事異動で現在の部署に移り、初めてIR業務に携わって2年が経過したところです。

2年前に転職をしなかったことと、新しい家族が増えることで彼が仕事を頑張ったこと等が評価されて正社員に登用されたのだと思います。勤務先の日本法人はコロナ禍でも大きなダメージが今のところ無いけれど、米国本社はコロナの影響でマイナス面が見え始めていることと、大統領が民主党に変わったことも会社としてはダメージがありそうだという情報が目に付くようになり、社内の雰囲気も変わったそうです。

現在は月に1回しか出社しない在宅中心の勤務体制で、会社に行かない代わりに毎日ネットで会議や打ち合わせがあり、育休中の奥様と一緒にお子様と過ごす時間が多くあることはありがたいと言う彼は、先々の不安はあるものの今は幸せな時間も多くあるようで、2年前より10kg体重が増えたとのことで、画面越しの彼の顔はかなり丸くなっていました。

世界的にコロナ禍が発生していることを感じさせる外資系企業のお話しに加えて、米国大統領の交代が会社の先行きに影響を与えるお話しは初めて聞くご相談内容でした。彼にとって最適の転職先を探すのは、この東京での話であり、時期も、経済状況も、彼が家族のために守りたい条件も、簡単ではありませんが、彼と一緒に最善のゴールをじっくり探します。


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