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■【障がい者(障害者)就職・採用・転職ノウハウ】

第19回「就職・転職ケーススタディ 事例-7『飾らず、あるがままに、自然体で』」

今回は、昨年に弊社(アンプティパ)に登録し、再就職・スタートしたGさんのお話です。

Gさんの事例

飾らず、あるがままに、自然体で
■ 年齢/性別: 50代前半・女性
■ 在 住:東京都
■ 障 害:肢体 4級
■ 業種/職種:精密部品メーカー・物流センターでの事務全般

G さんは、子供の頃の事故で股関節と膝の関節に機能障害を負ったのですが、手術によりほぼ回復し、一般的な健常者として生活され、短大を卒業した後は新卒一般事務職として不動産会社に就職、20代後半に結婚退職をされました。

その後は、家事・育児と並行して生命保険の営業も行い、多くのお客様からご契約をたくさんいただくことができたそうです。当時は、休む間もなく保険の相談やご紹介先への営業などに出かけたそうですが、辛いと思ったことは一度もなく、家事育児と仕事を両立させていたとのことです。

ところが、40代になった頃から下肢の古傷が痛み始め、数年は保険の営業を続けたものの痛みがひどくなり、やむなく40代後半で保険の営業を辞め、障害者手帳を取得して事務職にキャリアチェンジをしました。

ちょうど、銀行が生命保険を窓口(店舗のカウンター)で販売し始めた時期でもあり、銀行の支店で生保に関する後方事務に、障害者として就職できました。しかし残念なことに、その銀行では生保の販売が振るわず、彼女の支店では保険業務を中止することになり、諸々の事情で彼女は退職することになりました。

そして昨年、Gさんは弊社へ新規登録にお越しになり、半年を越える就職活動を始めることとなったのです。

早期に入社できる見込みが…

弊社の就職支援が始まった最初の頃は、彼女の今までのキャリア・経験を活かす視点で、生損保や銀行など金融機関の障害者・事務職の求人に推薦を行いました。多くの会社から「書類選考は合格なので面接へぜひお越しください!」との連絡をいただいていたので、春には新しい会社へ入社できる見込みが高いだろうと思っていました。

金融機関の多くは面接が複数回あり、Gさんは多くの1次面接にも合格し、最終面接が数社ある状況でした・・・が、いずれの最終選考も結果は、すべて不合格でした。

各推薦先の人事部に、Gさんの不合格の理由を尋ねたところ「仕事はできると思うし人柄も明るく、元気な方で、障害への配慮も十分対応できる範囲なのだが…事務職としては、今ひとつマッチしない感じが…」と、概ね同じような回答をいただきました。

Gさんご本人に結果を報告し、面接ではどのような会話があったのか、細かくお伺いしたところ、今までの職務経歴に従って、それぞれの会社・職務の説明、退職理由など問われるままに、適切な回答をされているようで、なぜ不合格になるのか?今ひとつハッキリしません。

そうは言っても、改めて今度は金融業界に限ることなく、Gさんが通勤できる範囲の求人に幅広く推薦をし、可能な限り私どもが面接に同席させていただくようにしました。すると、求人企業の人事が心配するポイントが見えてきました。

企業が求める適性に合わせた応対をするべき?

多くの面接官は、候補者の履歴書・職務経歴書を見ながら、今までの仕事のこと・退職理由を尋ねます。Gさんの場合、生命保険の営業を積極的に行っていたことと、それを辞めた理由がどうしても注目されます。彼女は“多くのお客様を獲得したこと”と、“足の痛みが無ければ保険の営業を続けていたこと”を、その点を質問されれば、正直に回答していました。

採用する側にしてみれば、Gさんの事務職としての経験は、結婚前の新卒当初と、直近の銀行での1年前後の事務しか無い=事務経験が少ない、という先入観がありつつ、生保営業である程度成功したように見える点を確認すると、本人もそれを否定しない=事務職としての適性より営業の適性の方があるのでは?と感じつつ、誰とでも明るくコミュニケーションを上手にとることができる彼女をどこかに配属できないものか?と悩み、最終的には事務のポジションには不適とされたようです。

問題点が予測できれば、対策もそれなりにできます。Gさんの場合、障害者手帳の取得と同時に営業は選択できない仕事となり、今後は事務職だけに専念して長期的に就業することと、自分より若い事務経験の豊富な社員さんから上手に業務を教えていただける自信があることを強調すればよいわけです。しかしGさんは、なかなか内定が取れないことに心配はされても、ご自身の就職活動のスタイル=特に面接での対応を修正することはあまり気にされず“あるがままの自分を見て採用してくださる会社を見つけよう!”と、常に前向きに冬から春~夏と活動を継続されました。

結果的には、当初考えてもいなかったメーカーの物流センターの事務部門が、Gさんの明るい人柄と営業的な対応を非常に高く評価し内定を提示され、彼女も先方人事の方はもちろん、物流センターの方々とも意気投合し、就業することとなりました。

自分らしくあり続けて結果を出す

今回のケースは「飾らず、あるがままに、自然体で」というテーマにしましたが、自分を信じてやり続けた良い結果とも言えます。逆に言うと、紹介エージェントとしてはよくあることなのですが、候補者の自己PRや志望動機、履歴書や職務経歴書などの「修正・指導」という作業は、候補者本来の姿を隠して、採用企業が内定を出したいと思わせる“お化粧”を施すことにもなり、果たして、それは良いのか?悪いのか?と悩むところでもあります。

無難な言い方をすれば“それはバランスの問題”と簡単に片付けることもできます。しかし、本来は明るく、チームのムードメーカー的な存在であってこそ活き活き仕事のできるGさんを、金融機関の静かな管理部門で黙々と事務処理をする仕事に、彼女が自分を無理に合わせて就業するとしたら…本当に喜ばしい就職として長く続くのか?でも、他に内定が1つも取れないとしたら…。

良いのか、悪いのか?正しいのか、間違っているのか?簡単に分かることではありませんが、いつもGさんが自分らしく自然体であり続けて結果を出されたことに、私たちも学ぶことがたくさんありました。Gさん、ありがとうございます!


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